インスタントラーメンを待っている間に読み終わる、重要なテック・トレンド。見逃してしまったあなたにお届けします。
今週のピックアップ
Amazonの圧倒的な会員数
みなさんAmazonは使っていますか?
日本のECマーケットはAmazonと楽天が2強となっていますが、筆者は断然Amazon派。
プライム会員なので、ガンガン使っています。
そんな人気のAmazonですが、アメリカ時間の2020年の1月30日の決算報告によると、世界でプライム会員が1.5億人を超えたそうです。
世界トップ10に入っている日本の人口が総務省の人口統計によると1.26億人ですから、Amazon王国の方が人口が多い計算。
ちなみに、Amazonは日本を含むアジア6カ国、ヨーロッパ6カ国、北米3カ国に加えてオーストラリアとブラジルをあわせて世界17カ国でEC事業を行っています。
プライム年会費の売上規模
プライム会員の年会費は国ごとに異なるので正確ではありませんが、2020年における日本の年会費4,900円をベースに考えると、Amazonはプライム会員の年会費だけで7,350億円売り上げていることに。アメリカのように年会費が1万円を超えている国もありますから、大きくは外れていないでしょう。
この売上高は、Yahooファイナンスによると東京証券取引所で1部上場している会社のトップ200の会社レベル。具体的には、コンビニのローソンぐらいの規模でしょうか。
そう考えるとすごいですね。
Netflix、Spotify、Disneyの会員数との比較
ただ、アメリカの企業は日本の企業とはすべてにおいて規模が違いすぎるため、より近い他のインターネット企業と比べた数字も紹介します。どれも2019年末の情報です。
- 1.67億人 動画ストリーミングのNetflixの会員数
- 1.24億人 音楽ストリーミングのSpotifyの有料会員数
- 0.265億人 ディスニーの動画ストリーミングDisney+の有料会員数
Disney+はサービス開始から2ヶ月未満での数字なので、少ないように見えますがすぐに1億は行くでしょう。
この数字をみるとプライム会員の1.5億人のが普通に見えてしまうのが怖いところですが、NetflixもSpotifyも動画と音楽のストリーミングの世界最大手です。
ですから、購読スタイルの世界的なビジネスでは、1億人を超えたところからが勝負ということでしょう。AndroidユーザーやFacebookが20億人いることを考えると、これらのサービスはまだまだ伸びしろがありそうです。
今後もAmazonがどんな便利なサービスを提供するのかが楽しみですね。
YouTubeの年間の広告売上規模
アメリカ時間の2月3日、検索エンジン大手のGoogleの親会社であるAlphabetが2019年の収支報告において、YouTubeの広告売上が150億ドルに達したと発表しました。
AlphabetがYouTubeのみの売上を発表するのは2006年に買収後初めてのことです。
150億ドルは日本円でいうと約1.64兆円!
数字が大きすぎて分かりづらいので、日本と比較してみましょう。
財務省の資料によると、平成30年の法人税の総額はたったの12.9兆円。
また、電通の「2018年 日本の広告費」によると、日本のインターネット広告は1.76兆円となっています。つまり、YouTubeは日本のインターネット広告全体に匹敵する大きさということ。
信じられない大きさですよね。
さらに広告以外のサブスクリプションの売上が30億ドルもあり、Alphabetの売上の10%程を占めるまでに成長しています。Googleが2006年にYouTubeを買収したときの額が16.5億ドルなので、今となっては最高のバーゲン品。
ちなみに、この150億ドルの売上のうちユーチューバーたちに支払われている額は公表されていませんが、利益を共有しているユーチューバーに人気が集まるのも納得です。
また、YouTubeの規模も驚きですが、成長率もなんと35%以上。
2020年には200億ドルに達する計算です。
これからもYouTubeから目が離せないですね。
以上今週のテックトレンドでした。
それではまた来週お楽しみに。